プロ経営者の終焉?

 アメリカでは会社のトップはエリートプロ経営者が多いイメージがありますが、ウォールストリートジャーナル紙の記事によると、内部昇格者がトップになるケースが増えているそうです。
 人材紹介会社のSpencer Stuartが行った調査によると、S&P500の会社のうち、昨年、CEOを選んだ会社の5社に4社が、内部から選んだのだとか。2004年の調査開始から最も高い水準になったのだそうです。
ハーバードビジネスレビューの記事によれば、外部から採用したCEOの企業の方が、内部から登用した会社より成功していない、という調査もあるようです。やはり、業界慣行などを知らない人は不利だ、という分析。コストカットはできるが、成長とイノベーションまでに結び付けるのは難しい、と手厳しい指摘です。
 内部昇格者の中でも、本社でエリートコースを歩んできた人材よりも、一時期でも海外などに出て、本社を離れた“inside-outsiders.”の方が、会社を客観的に観察し、問題点などを洗い出すことができるそうです。成功例として、マツダの元社長で、今フォードのCEOを務めるマーク・フィールズさんの例が挙げられています。
どこでも、内向きではなく、大局観を持った経営者が求められている、ということですね。